日本語の書きは、ひらがな、カタカナ、漢字の3つを使います。けれども、日本語を読んでいる時は、ひらがな、カタカナ、漢字だけではないのです。漢字には、音読み、訓読み、送り仮名があります。なので、これを日本語を読んでいる皆さんは6つの関係を理解しながら読んでいます。
同時に6つのことをするのがどれくらい難しいことなのか、試してみました。息を吸う、歩く、手を叩く、まばたきをする、歌を歌う、首を回す。試してみたところ目が回ります。私は一つもろくにできませんでした。皆さんはどうでしょう、うまくできましたか?
6つのことを同時にするということがどれだけ大変なことなのかがわかったので本題に入ります。日本語を読むということが簡単ではない中、人間は育った環境で使われる文字を学び、読み書きに使うようになります。米国では、小学2年生まで文字を学ぶ期間、3年生からは文字を使って学ぶ期間という見かたをしています。
3年生になっても読みが遅れていると学校が判断した場合、ラーニングディサビリティの可能性があるため PsychoEducational Assessment を取りに行くことを進められます。
ラーニングディサビリティがどのようにひらがなとカタカナの読み間違えにつながるかを見てみましょう。
文字を正確に読むためには、書かれている文字正確に読む、書かれている順番に読むという2つのことが必要です。
1)書かれている文字を正確に読まないとこのような現象が起こります。「ミルク」と書いてあるのに「シルク」「ミンク」「ミルナ」と読んでしまうことサブスティテューションと言います。言葉の一つの文字を変えて読んでしまう現象です。
2)文字が見えていても順番をバラバラにして読んでしまうとこのような現象が起こります。「ミルク」が「クルミ」になったり、「クッキー」が「キックー」になったりすることを私の業界ではゲッシングと言います。これは、文字のコンセプトは理解しているが文字を音の関係性がはっきりしていない人に見られる光景です。読んでいる時に、できる限り似た言葉をゲッスして早く読むことを終わらせたいと思う気持ちにかられるとゲッシングにつながります。
その他には音節や文字を足したり減らしたりすることもあります。「ミルク」を「ミラクル」や「ミネラル」と読んだり、「イスラエル」を「イラク」や「イラン」と読んだりすることがあります。
携帯電話で連絡をするようになるとこのような光景が見られるでしょう。
本文1
誤解文1
このような読み間違えをすると、何かは買ってきてくれるけど欲しかった物が来るとは限りません。「え!クルミが欲しいってママ言ったじゃん!」などと反抗期の場合ギャグギレすることが増えたりします。
本文2
誤解文2
誤解文2のような読み間違えの場合、読解力が影響されるので会話がつづかないなことが多いでしょう。
現在の仕事でこのような読み間違いを頻繁にする、話す聞くが得意なのに文字の読み書きが苦手だという生徒さんをたくさん見ている間に、海外に住んでいる日本人の方達にも英語の読み書きをサポートするサービスを母国語で提供できたらいいなという思いでいっぱいになりました。
少しずつですが、このブログでラーニングディサビリティーのファンファクトを提供していきたいと思っています。
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