読み書きの基礎をご存知でしょうか?なぜ子供は読み書きが出来るようになるのかを少し説明したいと思います。
最初に、学校に入る前から読み書きの土台は脳の中で作られ始めています。韻を踏む、音節の区切りの認識、会話のリズム、など文字を使う前に理解しておかなければならない知識があるからです。日本語の場合、「〜です」「〜します」「〜かな」「〜ね」で文が終わることを子供は早いうちから学びます。大人が子供に話す時に使う語尾を子供はすぐに覚え使おうとします。
例)「ママです。」「寝ます。」「犬かな。」「車ね。」
読み書きができる前に会話ができる理由は、音を聞き取り脳の中で処理し口を使って聞いた音を発声することができるからです。正しい音を聞き取るには Phonological Awareness を使います。これは各単語を構成している音のことで、日本語では、音韻認識といいます。日本語の場合、「です」は「で」と「す」、「します」は「し」と「ま」と「す」で構成されていることを脳は学びます。
実は、学習障害をお持ちのお子様の場合、音を聞き取ることが苦手なお子様が多いのです。個人差はありますが、6歳までに日本語の音が全て発音できるようになると言われています。お子様の口の筋肉は体と共に成長中なので、器用に音を発音することが難しいのですが、6歳を過ぎても大幅に人より遅れていると思ったら近くのスピーチセラピストに行くのも良いと思います。
音韻認識が低い場合、聴覚に問題がある訳ではないのに聞いた音がうまく脳の中で処理できなく、言い間違えが多くなったりします。各単語を構成している音が脳の中で正しく処理されないと、音の順番を間違えたり、音を変えてしまったりすることがあります。
音韻認識が低いとは実際どういう事なのか、今回は私の自己体験を使って説明していきたいと思います。私は小さい頃、ジャイアンとジャイヤン、どちらが正しいのか分からなくていつも言い間違えてました。26歳になった現在も、頭の中で少し考えないと言い間違えてしまいます。そのほかにも私の言い間違いを並べて見ました。
ビデオ → ビデヨ
赤外線 → せきがえせん
パッチンいただきます → バッチんいただきます
だから → やから
エリア → エリヤ
Everyday → エビデ
学習障害を理解してくれた学校環境で育った私には色とりどりのクラスメイトがいました。高校生の時に面白いと思い書いておいた学習障害を持つ友人達の言い間違えを少し並べてみました。
よく我慢したね → よくも我慢したね
しょうがない → しょうもない
やり返し → 倍返し
年上 → 年寄り
いやみ → やまい
中年 → 年のあるかた
学習障害と一言で言っても個人差があり、十人十色です。私と似た言い間違いをするお子様が学習障害ではない場合もあり、言い間違いが少ないお子様も学習障害をお持ちの可能性があります。診断書がなければ決定的ではなく、学ぶ権利を法律に守ってもらえません。お近くに学習障害を診断してくれるクリニックがあるか調べてみましょう。
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